子供達と。

画像の説明先週末、藤沢市にある児童養護施設で演奏してきたので、ちょっとご紹介。
こちらの施設は様々な事情で親と暮らせない子供達が、集団で生活しています。0歳児から高校生まで、多くの子供達がいます。初めてこの施設で演奏したのが一昨年前。芸大時代からお世話になっている方に声をかけていただき、演奏会に参加するようになりました。子供達に本物の音楽を届ける、というコンセプトで数ヶ月に1度の割合で行っていて、先週末のコンサートが9回目でした。毎回入念にプログラムを考え、真剣にリハーサルして、熱のこもった演奏を子供達に聞いてもらう。子供達は白熱した演奏には真剣に耳を傾けてくれます。いわゆる”有名な曲”とかアニメの曲などよりも、むしろ近現代曲でも熱のこもった演奏にはものすごく興味を持ちます。
余談ですが、ベビーコンサートとかファミリーコンサートで「有名なクラシック曲」のオンパレード、というのは親の満足感のためのプログラムだなぁと、ここ最近は思います。考えてみたら子供にとってはどの曲も初めての物ばかりで、有名か有名ではないかは関係ないものです。
そんなわけで結構マニアックな曲もプログラムに入れて、子供達の反応を見て楽しんでいます。先週末はチェロの植木くんとデュオで。コダーイやバルトークのデュオを弾いて来ました。コダーイの時の子供達の真剣な様子が嬉しかったです。
画像の説明最近のコンサートでは、楽器の体験コーナーを設けています。子供用の小さなヴァイオリンを持ち込んで、子供達に弾いて見てもらっていますが、これがなかなか人気が高くて。弾いてみて音が出ると皆とても嬉しそう。植木くんが一緒の時は植木くんにも子供用チェロを持ち込んでもらい、チェロの体験会も行なっています。チェロ弾いたりヴァイオリン弾いたりして、どっちの方が良いか真剣に悩む子供もいて、可愛いなと思ってしまいます。チェロの方が簡単だね!という子供には、「よく言ってくれた!」と嬉しくなったりして(笑)
こういう体験が、大変な状況の中にある子供達にとって何かしら心の支えになると良いな、なんて思っています。子供達が人生の選択の時、音楽も選択の一つになってくれたら…。私の夢です。

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